売り言葉は買うな!ビジネス交渉の必勝法

本日は手前味噌ながら、執筆協力した「売り言葉は買うな!ビジネス交渉の必勝法」の紹介です。

著者である一色先生、高槻先生とも、KITの交渉学の授業でお世話になったのが出会いでした。交渉については、社内外のタフネゴシエータ達に鍛えられてきた一方、自分の弱みが見えておらず、毎回不安な気持ちで交渉に臨んでいたのですが、交渉学との出会いで、失敗してもタダでは転ばない「癖」を付けることができました。
その後も、交渉学のTAとしての参加を呼び掛けていただき。退職後はさらに幅広く学習とビジネスの機会を提供いただいています。

そして、本書執筆の際には、一色先生からリッチピクチャの挿絵を依頼され、「下絵レベル」ならとお受けしたところ、なんと手描きの原図そのままが4ページにわたって掲載された次第です。
リッチピクチャの詳しいことは、本書52ページに書いてありますので、そちらをご覧ください。。。できれば購入されて。

本書全体では、交渉学の考え方に則ったビジネス交渉の基本を、実際の交渉事例と、我々も参加した交渉学の模擬交渉での事例を交えながら解説するものとなっています。私の場合は「あのケースのことだな」などと想像を巡らせながら読み進んでいきましたが、初めて読む方は「なるほど!」という気付きを多数得られるのではと思います。

交渉学のよりベーシックな方法論に興味を持たれた方は、本書でも各所で紹介している「【ビジュアル解説】交渉学入門」(2010年 一色先生共著)をご覧になることをお勧めします。
私は、「ビジュアル解説交渉学入門」の旧版である「交渉学入門」(2007年)で、交渉前に担当者同士がマップを見ながら打ち合わせする描写を読んでから、交渉前のマップ作成を始めるようになり、今はその効果を存分に実感しています。

TPP参加協議に象徴されるように、日本には交渉をリードできる人材はまだまだ不足しています。本書のみならず、交渉学の考え方が広く浸透していき、「交渉で損する日本」のラベルを返上し、「事業で勝つ日本」になる時を迎えることが私の切なる願いです。

本書と「ビジュアル解説交渉学入門」のセット購入がお勧めです。

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